明日はみんびゅー@F1中国GP


★この記事は【2014年4月20日】が最後の更新のため、記事の内容が古い可能性があります★


F1 China QFpicture from Formula1.com

F1も開幕から早1ヶ月。
今週末、上海で行われているレースは第4戦。
そしてそれと同時に所謂「フライアウェイ」レースの最終戦でもあります。

今までの流れであれば、本格的にマシンのアップデートが行われるのはヨーロッパラウンドの開幕戦であるバルセロナでしたが、バーレーンのレース後にテストDayが設けられていたこともあり、また今年は各チームのクルマ作りがどこも遅れていたこともあってか、今回のレースではほとんどのチームが過去3レースと比べると多くのアップデートを施してきたようです。
ということは、今後のシーズンを占う意味でも重要なレースとなるはずだったのですが、今週末の上海は前例がないような気温の低さになっているので、やっぱりバルセロナを見ないと…という感じはします。
とは言え、ダウンフォースがモノをいうサーキットですので、やはり「いいクルマ」が前に行くサーキットであることは間違いないです。
結果はコチラ→ http://www.formula1.com/results/season/2014/917/

そういう意味で今回注目なのが、今季初めてQ3に進出した#8 R.グロージャンくんです。
彼は去年、完全に“覚醒”したのを確認済みだったのですが、冬のテストでまともに走れず…開幕戦もまともに走れず…という悪い流れの中で、彼の弱さと言われるメンタル面の未熟さが顔を覗かせているような場面も見られました。
でも、そんな中でも粘り強く走行を重ね(チームメートと大違い、。)LOTUSチームの強力な開発力とルノーのパワーユニット(以下PU)の戦闘力向上もあって、クルマは徐々に戦えるようになってきました。
明日の目標は今季のポイント口座を開設(英国では左記のように表現します。)することだと思いますが、できれば7位、8位ぐらいに入って、ヨーロッパラウンドでの巻き返しを期待したいところです。(#8のエンジニアは我らが日本の小松さんです!)

R. Grosjean

R. Grosjean                                                                                             picture from Formula1.com

そして、逆にガッカリというか、現実を見てしまったのは#10 可夢偉くんですよね。
第2戦では上記のグロージャンくんとコース上でバトっていたのですが、、、あちらはQ3進出、こちらは奮闘むなしくQ1敗退です。
そう、チームの開発力の差がはっきりと出たと思います。
使用しているPUは同じルノーのものですから、そちらの進歩の度合は同程度と考えて良いと思います。(実際はかなりコンサバなレイアウトを採用したといわれるCATERHAMチームの方がPUのアップデートの恩恵は小さい可能性が高いです。)
去年、もう少しでコンストラクターズ ランキング2位だったチームと最下位だったチームを比較してはいけないのですが、、、やっぱり悔しいですね。

そして、予選で最も印象的だったシーンは、車検場で重量を測定する場面でタイミングモニターを見つめた#1 S.ベッテルの表情でした。
なんと、今回の負けでチームメートの#3 D.リカルドに対して、予選の成績が1勝3敗となりました。
予選で無類の強さを誇り現役では最多のPPを獲得している彼ですが、今回はチームメートにコンマ5秒も離されてしまいました。
それを目の当たりにした彼の表情が強く印象に残りました。
…彼はそんなことで心が乱れてしまうような4年連続チャンピオンではないと思いますので、どんなレース見せてくれるのか。特に、チャンピオンシップで先頭を走る#6 N.ロスベルグが隣からスタートするだけに、注目です。

レースは3ストッパーのMERCEDES VS 2ストッパーのREDBULLの戦いになると思います。
そして、金曜日に好調だったFERRARIの#14 F.アロンソがどこまで食い下がれるのか。はたまた他のメルセデスのPUを随するチームに追い上げられてしまうのか!?

とーっても楽しみです!!