フォーミュラカーレースの最高峰はF1ですね。
そしてF1は日本で人気がありますので、レースがチーム順に終わる、予選が終わると綺麗にチームの2台がグリッドの同じ列に並んでいるという光景を見たことがあると思います。
そうなんです。
フォーミュラカーというのはクルマの出来/不出来が
結果にダイレクトに反映されやすいのです。
なぜか?
前後に大きなウィングを備えたフォーミュラカーは空力を利用して走っているので、小さな差を積み重ねていくことでラップタイムを削っていくのです。
…と言われても、まだわかりづらいかもしれません。
空力を利用して走るということを少し噛み砕くと、
空気の流れの使い方によってグリップレベルが変化するということです。
空力性能を最大化するためには、
クルマの姿勢は一定にするのがベスト。
しかし、それではタイヤのグリップをうまく使えない。
メカニカルグリップを最大化しようと思うと
サスペンションはなるべくたくさん動かして、
タイヤがたくさん地面に接地するようにしてあげたい。
という相反する課題に対して
クルマの状態を”いい具合”でバランスさせなきゃいけない。
ということになります。
この”いい具合”というのが、絶妙なワケです。
そして、フォーミュラカーのレースの予選結果は1000分の1秒を争うことになることも珍しくありません。
その結果チーム毎に順位が並んでしまうのです。
そして、周回を重ねるレースになるとよりクルマの差が顕著になるのです。
チーム力というのは簡単ですが、一つ一つのパーツの性能の最大化、そしてそれを引き出してあげることがクルマ作り。
路面のコンディションを読んで各セッションのセッティングを決めるドライバー×エンジニアの経験×データ×勘。
さらに、目に見える部分では、ピット作業、レース戦略がありますね。
これらがすべてハイレベルでバランスされているのが、過去にチャンピオンになってきたチームなのです。