難燃素材?レーシングギアに求められるもの


★この記事は【2017年6月9日】が最後の更新のため、記事の内容が古い可能性があります★


【春トレ 安全教室 レーシングギア編】

本日は春トレで開催した『サーキットデビュー101』と『ミニARDドライビングスクール』に共通したプログラム『安全教室 レーシングギア編』の内容についてちょっとご紹介したいと思います。

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レーシングギア=ウエアについて

F1やSuper GTなどのいわゆるプロのレース、
アマチュアも出られるJAF戦などは耐火炎の
(燃えにくい素材を使っている)レーシングスーツを着用します。
これはちゃんとした規格がありまして…

スーツの後ろ襟あたりに『FIA 8856-2000』というタグを
見たことはありませんか?
これはその規格の条件を満たしたものに付けられているものです。

standard_number

反対にサーキット走行、主に走行会の時の服装は
ほとんどが「長袖・長ズボンでOK」となっています。

モタスポ部としては、普通の走行会の時でも
スーツを着て欲しいと思っています。

なぜかと言うと…

カッコいい。゚+.(*`・∀・´*)゚+.゚
これから走るぞ!という意気込みにもなるし
やっぱり緊張感を持って走ることが
無事故につながるんじゃないかと。

サーキットで走るときのユニフォームと考えるといいかな。

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▲ユニフォームとしてのレーシングスーツ

そして何よりも大事なのが
万が一のときに自分を守ってくれる
大切な装備だということ。

クルマのアクシデントで怖いのは
クラッシュしたときに火が出ることです。
その時、迅速にクルマから出ることが
できれば被害が少なくて済みますよね。

近年、火が出るクラッシュはあまりないですが
F1でも普通の走行会でも条件は同じなはず。
だって、ガソリンを積んだクルマで走っているのですから。

その時に2つの点で有効なのがレーシングスーツ。

どういうことかと言うと…

まず、ひとつ目。
レーシングスーツの形状

肩の張り出しはクルマからドライバーを
引っ張りだす時の持ち手になります。

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事故の時、ドライバーがケガをしていているとか
意識を失っているとか
自力で出られない場合に助けられるように
このような形になっているのです。

そして、二つ目が…
素材

燃えない、ではなく燃えにくい生地、難燃素材を使っています。
(ちなみに熱さは感じます^ ^;)

難燃性が必要なのはスーツだけでなく、
アンダーウエア(スーツの下に着る上下)とソックス。
もちろんシューズやグローブ、ヘルメットも。

えー!?
全部揃えなきゃいけないの!?

だってJAF戦に出るつもりはないし…
そもそもモータースポーツを
趣味として長く続けるかわからないし…

という方が多いかと思います。

まあ、特殊な素材を使っているためやはり高額です。
難燃素材のスーツだと安いものでも7万くらいから…。

でも、命を守るモノと思うと
ある程度のお金はかけてもいいかなぁ…と。

続けるモティベーションにもなったりするかも?

(つづく)

次回:難燃素材のウエアを燃やしてみた!

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